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意外と知らないサービスエリア・パーキングエリア

2025/07/30

自宅から旅行先まで車での移動の場合、必ずと言っていいほど立ち寄るのがサービスエリアやパーキングエリア。せっかくならお手洗いだけで終わらずに、休憩も楽しめるよう、本コラムではサービスエリアやパーキングエリアの魅力をまるっとお伝えいたします。

こちらは前編の予定で、後編ではお土産やおすすめグルメをご紹介予定ですのでそちらもおたのしみに!

 

サービスエリアとパーキングエリアの違いは

そもそも、サービスエリアとパーキングエリアの違いをご存知でしょうか。

国土交通省は、サービスエリアとパーキングエリアに関して次のように述べています。

「一般的にサービスエリアには休憩所、駐車場、トイレに加え売店、食堂、給油所などが備わっており、パーキングエリアには駐車場、トイレ、必要に応じ売店が備わっています。」

この回答をみると、パーキングエリアよりもサービスエリアの方が、設備が充実している印象を受けます。

 

明確な区別はつけにくい

しかし、上記に当てはまらないサービスエリアやパーキングエリアも存在します。

立ち寄るお客さんの数が見込めない場合は、サービスエリアでもレストランが無い場合や、ガソリンスタンドが無い場合、反対にパーキングエリアでも売店だけでなくレストランもある場合もあります。

 

設置間隔

サービスエリアとパーキングエリアには目安の設置距離間隔があります。パーキングエリアはおおよそ15km間隔、サービスエリアはおおよそ50km間隔です。

しかし、こちらもあくまで目安で、通行量などを鑑みて設置されるため、必ずしもこの距離ごとにあるとは限りません。

 

サービスエリアの歴史

日本で初めて誕生したサービスエリアは「大津SA」ということ、ご存知でしたか。1963101日にオープンしています。

近畿~中部エリアにかけて高速道路が始まり、それに伴いサービスエリアもそのエリアから始まっていきました。

20236月時点で全国のサービスエリア・パーキングエリアは382か所。高速道路の全国への広まりとともにサービスエリア・パーキングエリアも広まっています。

 

さらに充実したエリアの登場

サービスエリア・パーキングエリアの域を超えたさらに充実したエリアがあるのをご存知でしょうか。

特に高速道路利用者の多い地域に設置されているため、なかなかその地域に足を運ぶことが無い人はなじみが薄いかもしれません。

 

ハイウェイオアシスとは

ハイウェイオアシスは、高速道路の休憩施設にプラスして、都市公園もしくは道の駅という形態の施設です。

高速道路に乗らなくとも、一般道からも行けること、運営しているのが高速道路会社ではなく民間企業であることも大きな特徴です。

代表的なハイウェイオアシス

全国でも特に有名なのが、愛知県にある刈谷ハイウェイオアシスです。なんと「遊園地などの入場者数ランキング」で、東京ディズニーランド&シー、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに次ぎ、全国3位に輝いた来場者数1億人突破の大人気施設です。

刈谷ハイウェイオアシスは、岩ケ池公園という都市公園とつながっています。

他にもフードコートや温泉、産直市場、遊園地などがあり、運転の休憩が第一目的ではなく、ここで楽しむことを目的に訪れる方も多い場所となっています。

また、そんな刈谷ハイウェイオアシスで有名なのが「デラックストイレ」と呼ばれるお手洗いです。

刈谷ハイウェイオアシスに限らず、快適を追求したサービスを届けるサービスエリア、パーキングエリアやハイウェイオアシスが日本にはたくさんあります。

 

常に快適を追求する日本らしいサービス面

近年、サービスエリア、パーキングエリアのトイレがとても清潔に保たれています。これは高速道路事業が民営化され、NEXCO中日本が誕生してからだと言われていて、トイレを清潔に保つことによって「あそこのトイレは綺麗だからあのサービスエリアで休憩しよう」と思ってもらえると、必然的にそのサービスエリアでの売り上げが上がる、適切に休憩を取ってもらいやすくなる、というメリットがあるのだそう。

そんな中でも特徴的なトイレをいくつかご紹介いたします。

 

トイレ情報

■刈谷ハイウェイオアシス 4億円トイレ

先ほどご紹介した刈谷ハイウェイオアシスでは、オープン当初から「デラックストイレ」が1つの目玉となっています。20224月にリニューアルし、さらにパワーアップ。

エレガントな古代ヨーロッパスタイルをモチーフとしており、広い待合ホールには高級感あふれるソファが置かれています。

 

■ハイテクトイレ

EXPASA足柄のトイレには「清掃依頼ボタン」があります。どれほど丁寧にスタッフが清掃をしていても、利用者が先にトイレの汚れを発見する場合もあるでしょう。

そんなときに速やかに対応できるように実践している取り組みです。

海老名SAには、便座に座るだけで「疲労度測定」をしてくれるトイレがあります。お疲れの度合いを見て、SAで長めの休憩を取れることも魅力の一つです。

 

新技術

■アバターがエリアコンシェルジュ

2022614日から27日まで、常磐自動車守谷サービスエリアにて、これまでは対面で行っていた窓口業務を、アバターを活用して非接触にて行っていました。実際に対面だとなんだか聞きにくい・・・ということも、アバターだと気軽に質問できる方も多いのではないでしょうか。この事例は実験的に短期間で行われたものですが、今後増えていくかもしれません。

 

■駐車マスの予約システム

せっかく休憩しようとサービスエリアに入ったのに満車で停められない・・・そんな事案を防ぐために、近年一部のサービスエリアで駐車マスの予約システムが導入されています。
特に乗用車ではなく、大きなトラックや連結車が対象になっている場合がほとんどで、まだ実証実験として行われています。
利用を希望する人が皆スムーズに、快適に利用できるようになっていくといいですね。

 

今回はサービスエリア、パーキングエリアの違いとその一部の魅力についてご紹介いたしました。

冒頭でもご紹介した通り、後編パートではお土産や人気エリアに関してご紹介予定です。そちらもぜひあわせてご覧ください。

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