ETCの領収書どうすればいい?良い方法があります
2022/12/08
ETCカードは領収書がもらえない?
ETCカードを利用して高速道路料金を精算した場合、その場で領収書は発行されません。
無人レーンを無線通行しているのですから当たり前ですよね。
しかし、会社のETCカードで高速道路を利用した場合や従業員が立て替えた場合などでは
会社の経費で落とすために領収書が必要になります。
それでは高速道路料金の領収書はどのように取得するのでしょうか。
以下で解説していきます。
領収書って?
ここでいう『領収書』とは、『適格請求書(領収書)』のことをいいます。
会社の経費で落とす場合、インボイス制度に対応した適格請求書でなければ、消費税の仕入税額控除を受けることができません。
仕入税額控除とは、要するに消費税を計算するときに経費で処理するということです。
もし適格請求書ではない請求書や領収書を持って、経理の人に精算しようとしても拒否されるかもしれませんのでご注意を!
ETCカードの種類の違い
まず使用したETCカードの種類を確認しましょう。
大きく2つに分けられます。
・クレジット会社が発行しているクレジットカードに付帯したETCカード(銀行系ETCカード含む)
・協同組合が発行している法人ETCカード(ETCコーポレートカード含む)
このどちらかによって領収書の取得方法が変わってきます。
クレジットカードに付帯するETCカードの場合
この場合は、『利用照会サービス』から取得できます。(利用照会サービスはこちら)
利用照会サービスは、NEXCOが運営するサイトになります。
この利用照会サービスにETCカードを登録することで、適格請求書をダウンロードすることができます。
適格請求書のダウンロードには、高速道路の利用から2週間程度かかります。
ちなみに利用明細としては高速道路利用後、数時間でダウンロードできますが、あくまで明細書になります。(金額が確定していないため)
利用明細書に確定と表示されていれば、金額が確定したことを意味し、適格請求書となります。
また、領収書(適格請求書)は、1か月分をまとめて取得することができますが、ETCカードが複数枚ある場合は、1枚ずつ取得する必要があります。
なお、クレジットカード会社から届く利用明細は適格請求書にならないという点に注意が必要です。
コンビニやスーパーでクレジットカード決済で買い物をしたときはそのお店でもらう領収書が適格請求書になり、クレジットカード会社からの利用明細はただの明細でしかありません。
高速道路の利用明細も同じです。
利用照会サービスからダウンロードした適格請求書がお店でもらう領収書と同等のものになります
協同組合が発行するETCカードの場合
この場合は、協同組合が発行する請求書が適格請求書になります。
クレジットカードに付帯したETCカードとは違い、利用照会サービスに登録する必要はありません。
協同組合のETCカードでも利用照会サービスにETCカードを登録可能で、明細を確認することができます。
ただし、その明細の金額は、協同組合からの請求額(実際に支払う金額)と一致していない場合がほとんどです。
協同組合は、独自の割引や手数料があることが一般的であり、利用照会サービスの明細にはそれが含まれないからです。
それと同じ理由で、利用照会サービスから適格請求書を取得することもできません。
※クレジットカードに付帯するETCカードと同様に登録すると『確定』と表示された領収書をダウンロードできますが、それは適格請求書になりませんのでご注意ください。
また、一部の協同組合では適格請求書を発行していない場合もございます。事前に協同組合からの請求書に登録番号に記載があるか確認しましょう。
もし、協同組合が適格請求書を発行していない場合は、上記のクレジットカードに付帯するETCカードと同様の方法で領収書(適格請求書)を取得する必要があります。
ちなみに
ETCカードを使わずに、有人レーンで現金支払いをした場合は、その場で領収書(適格請求書)をもらうことができます。
ただし、インターネットで取得することなどはできませんので、無くさないように注意しましょう。
情報通信システム協同組合にご相談を!
当組合でも法人様・個人事業主様向けのETCカードを取り扱っております。
クレジットカードは不要で、ETCカードのみの発行ができます。
ご利用明細は、書面だけでなくPDFやCSVでもご提供しておりますので、不正利用防止にもお役立ていただけます。
また、ETCマイレージの登録や管理を組合が代行いたします。
当組合から発行のすべての法人ETCカードはマイレージ登録済みになりますので、マイレージ還元が受けられます。
※お申し込みには、ETC車載器を取り付けているお車の情報(車検証・セットアップ証明書)が必要です
※別途利用手数料がかかります
おわりに
いかがでしたでしょうか。
会社を運営するうえで、領収書はとても大切な帳票です。
しっかりと取得方法を把握して自分にあったETCカードを使用するようにしましょう。