ETC2.0で渋滞回避!? 自然渋滞の原因と回避方法
2025/07/08
GW・行楽シーズンの高速道路渋滞
GW・行楽シーズンは遠出や帰省が増え、高速道路を利用する人がとても多くなります。
車での旅行で直面してしまうのが渋滞。
安全に通行するためにも、予定を計画通り進めるためにも、渋滞を回避したいと思う人がほとんどでしょう。
そもそも、なぜ渋滞は起きてしまうのか、少しでも渋滞を回避するためにできる方法はないのか、本コラムで解説していきます。
渋滞の定義
そもそも、渋滞の定義が日本道路交通情報センターとNEXCOで異なることをご存知でしょうか。
日本道路交通情報センター
一般道路に関しては時速10km以下で走行している状態、高速道路上では時速40km以下で走行している状態を渋滞としている。
NEXCO東日本
時速40km以下での低速走行、停止や発進を繰り返す車列が1km以上かつ15分以上継続した状態を渋滞としている。
車が流れていても、時速40km以下の場合は渋滞の扱いとなるのはどちらも共通しています。
渋滞はどのように起こるのか
渋滞に巻き込まれると、「先頭の車は一体何をしているのか」と疑問に感じることでしょう。
渋滞の原因は事故、交通量の集中、工事の大きく分けて3つです。それぞれに関して詳しく解説していきます。
事故
高速道路上で事故が起こってしまうと、通行止めや車線減少の原因となります。
一般道よりもスピードを出して走行する上に、信号などの注意を引くものも少ないため、前方不注意や安全確認不足での事故が起こりやすいです。
まずは自分自身が事故を起こしてしまわないように気を付けましょう。
高速道路上での事故に関しての過去コラムはこちら:
高速道路で事故や故障を起こしてしまったときは?交通違反になることも!?|コラム|情報通信システム協同組合
交通量の集中
渋滞と聞いて、最初に思い浮かぶ理由はこちらではないでしょうか。行楽シーズンや大型連休は、帰省や旅行などで多くの人が高速道路を利用するために渋滞が起こります。
こういった時期的な渋滞に加えて、交通集中を引き起こしやすいポイントが3つあります。
■上り坂およびサグ部
下り坂から上り坂にさしかかる箇所を「サグ」と呼びます。サグでは気付かないうちに速度低下してしまいがちです。そうするとサグで後続車との車間距離が縮まってしまい、次々と後続車がブレーキを踏むことによって渋滞が発生してしまいます。
■トンネルの入り口
トンネルに差し掛かった際に、トンネル入り口の暗がりや圧迫感によって、速度が低下してしまうことがあります。速度低下までの流れは異なりますが、車間距離が縮まってしまうことによって渋滞が発生する流れはサグと同じです。
■インターチェンジ合流部、料金所
インターチェンジから流入する車によって、合流部分で一時的に交通量が集中することによって渋滞が発生します。
また、料金所でも一時停止(に近い減速)に伴い部分的に交通量の集中が起こるため、そこから渋滞が発生します。
工事
道路の劣化や破損部分の修理のために高速道路上でも工事が行われます。
工事によって日頃両側2車線の道路が1車線になる等、車線減少によって交通量が圧迫されて渋滞につながります。
渋滞を避けて通ることはできるのか
誰しも渋滞を避けたいと願うことでしょう。少しの工夫で渋滞を避けてドライブすることができるようになりますよ。以下でご紹介いたします。
メインの時間帯やルートを避ける
まずは交通量が多いと分かっている時間帯をなるべく避けましょう。
自然渋滞が起きやすい時間帯とポイントは以下の通りです。
平日の朝・・・都市部に向かう道路
平日の夕方・・・都市部から郊外へ向かう道路
土曜の午前・・・都市部から地方部への道路
日曜の午後・・・地方部から都市部への道路
仕事で高速道路を利用する車も多いため、朝や夕方、金曜日や月末の平日は渋滞が発生しやすいです。
さらに大型連休では、初日の渋滞を避けようと連休前日の夜に出発する人が近年増加しています。少しでも時間帯をずらしてオフピーク時に移動することで渋滞の軽減につながります。
ラジオ・PASAなどの交通情報を確認
特にローカルのラジオでは各放送局の道路交通情報を伝えていますし、ハイウェイラジオでは国道や高速道路などの交通情報を聞くことができます。高速道路を走行しながら最新情報を得ることができますよ。
また、PASAでは通行止めや事故などの情報を放送・掲示していますので、休憩の際に確認すると良いでしょう。
事前準備
出発前に目的地までのルート確認の際、あわせて交通量の多い箇所、渋滞しそうな箇所、またその迂回ルートを確認しておくと良いでしょう。
事前準備に便利なサイト
■ドラぷら:ドラぷら(NEXCO東日本) | 全国高速料金・ルート検索、渋滞、サービスエリア情報
NEXCOがリリースしている高速道路に関するサイトで、高速道路料金や交通状況はもちろん、渋滞予測も確認することができる。
■ドラとら:ドライブトラフィック
全国の交通情報サイト。リアルタイムで交通規制、通行止め、片側交互通行などの情報が確認できる。
NEXCO渋滞予測(行楽シーズン)
NEXCOでは行楽シーズンに向けて渋滞予測を発表しています。うまく活用して渋滞ルートを避ける・迂回路を考えるなど対策しましょう。
ダイナミックルートガイダンス
ETC2.0の車載器には、渋滞回避支援(ダイナミックルートガイダンス)という機能が備わっています。
カーナビと連動させることによって広範囲の道路交通情報を確認できるため、渋滞を回避するルートを把握することができます。
走行中、情報配信を受けるたびにカーナビが最速のルートを再検索し、最新情報に従ったルートを案内する優れものです。
ETC2.0の車載器をご利用中の方はぜひご活用ください。
ETC2.0とは?ETC1.0と2.0の違い
料金の支払いのみに利用されていたETC車載器が、高速道路を賢く使う2.0に進化しています。渋滞の迂回ルート案内だけではなく、安全運転のサポートや災害時の適切な誘導まで行ってくれます。
従来のETC1.0車載器と、ETC2.0車載器の違いに関しては過去コラムにてまとめていますのでご参照ください。
【 ETC2.0】従来のETCと何が違う?料金割引のメリットも!?|コラム|情報通信システム協同組合
さいごに
今回は渋滞がどうして起こるのか、渋滞を回避する方法はないのか、について解説いたしました。長い時間渋滞に巻き込まれてしまうことは、集中力の低下や眠気につながり大変危険です。
様々なサービスを活用して渋滞を避け、快適にドライブを楽しみましょう。