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【 ETC2.0】従来のETCと何が違う?料金割引のメリットも!?

2024/11/15

はじめに 

現金を使わずにスムーズに高速道路を乗り降りできるETC。 
ETC車載器には、1.0と2.0で大きく分けて2種類あることをご存知でしょうか。 

なんとなく見た目で2.0の方ができることが多いのだろうけれど、別に1.0で何ら困っていないしなあ・・・と思っているそこの貴方!2.0のみのお得なメリットがあったり、近い将来1.0が使えなくなってしまうかも・・・と言われていたりすることをご存知でしょうか。 

本コラムではETC2.0について詳しく解説していきます。 

 

ETC2.0とは 

そもそもETC2.0とはいったい何?という方も多いでしょう。 
まずは概要をご説明いたします。 

 

いつからスタートしたサービス? 

ETCを利用してのキャッシュレスでの走行が可能になったのが2001年。ETC2.0が実際に導入されたのが2016年からとなっています。ETCでキャッシュレス利用が可能になってから20年以上が経過しているのですね。 

カードを読み取る精密機械とはいえ、頻繁に故障するものではないですし、お値段も決して安いものではありません。今あるもので不自由なく使用できている状態で2.0に買い替える必要はあるのでしょうか。 

 

従来のETC車載器について 

「従来の」ETC車載器、ここでは具体的にETC1.0の車載器を指します。 

 

従来の車載器は使えなくなる? 

今まで使用していたETC1.0の車載器は使えなくなってしまうのでしょうか。 
結論から申し上げると、一部使えなくなる機種があります。 

今すぐに、というわけではなく、2030年頃の見通しです。このことについては過去掲載コラムで詳しく解説していますので、興味のある方はご参照ください。 
ETCが使えなくなる!?ETC2022年問題、2030年問題を解説|コラム|情報通信システム協同組合 

 

ETCとETC2.0の違い 

ETC車載器の見分け方 

ETC1.0とETC2.0の車載器の見分け方については、「ETC車載器セットアップ証明書」がお手元にあるとすぐにわかります。左上に「ETC車載器セットアップ証明書」とあればETC1.0、「ETC2.0車載器セットアップ証明書」とあればETC2.0です。また、2030年までに使えなくなってしまう車載器の場合は、左下のその他の欄に「従来セキュリティ対応の車載器のため、使用期間は最長で2030年頃までとなる予定です」と記載がある場合もあります。 

「ETC車載器セットアップ証明書」がお手元にない場合の見分け方は、こちらのコラムで解説しています。 
ETCが使えなくなる!?ETC2022年問題、2030年問題を解説|コラム|情報通信システム協同組合 

 

ETC2.0のメリット 

ただ「2030年を越しても使える車載器」ではなく、ETC2.0にはメリットがたくさんあります。特徴的な6つをご紹介いたします。 

  1. 安全運転支援を受けられる 
  2. 料金の割引を得られる 
  3. 渋滞を回避しやすくなる 
  4. 一時退出・再進入ができる 
  5. 注意喚起や災害情報を入手できる 
  6. 物流の生産性が向上 

 

1.安全運転支援を受けられる 

ETC2.対応のカーナビと組み合わせることによって、雪や雨の情報や事故多発エリアの情報、工事規制情報の取得が可能で、運転をサポートしてくれます。 

 

2.料金の割引を得られる 

車検証の「自家用・事業用の別」の欄が事業用になっていて、ETC・コーポレートカードを利用している場合はETC2.0にすることによって割引が10%上乗せで受けられます。事業用車の場合は走行金額が大きいことも多いため、割引率が10%上乗せはとても大きな経費削減となるでしょう。 

 

3.渋滞を回避しやすくなる 

向かおうとしている目的地への道で渋滞情報があるといち早くキャッチして迂回路の案内をしてくれます。渋滞は運転者の集中も削がれるため、安全にもつながりますね。 

 

4.一時退出・再進入ができる 

サービスエリアなどが混雑していることによる運転時間の延長や道路混雑を防ぐため、高速道路をいったん降りて休憩し、再度高速道路に乗っても、高速道路を降りずに走行した場合と同じ料金での走行が可能です。 ※一部の限られた道の駅などに適用/時間制限有 

詳しくはこちらをご覧ください。 
報道発表資料:高速道路からの一時退出を可能とする「賢い料金」の実施について – 国土交通省 

 

5.注意喚起や災害情報を入手できる 

災害情報や凍結注意報などもETC2.0車載器では受信が可能です。いち早く情報を得ることで次の行動を変えること、一旦サービスエリアに入ってより詳しい情報を得ることなども可能にします。

 

6.物流の生産性が向上 

ナビが事故渋滞などを可能な限り避けて案内してくれるため、物流の生産性向上が見込まれます。 
これらはすべて、ETC2.0が大量の情報をキャッチし、処理ができるために得られるメリットです。 

 

ETC2.0を導入するには 

ETC2.0の車載器であることを確認 

これから設置するETC車載器が2.0であることを確認の上、取り付けを行いましょう。 

取り付けは素人にはかなり難易度が高いため、ETCセットアップ取扱のあるカー用品店やカーディーラーなどで、ETCのセットアップ、取り付けまで行ってもらうのが吉です。 

 

まとめ 

ETC1.0、ETC2.0の違いについて今回はご説明いたしました。ETC車載器を賢く使って、ただ「ETCレーンを通過するため」だけではなく、高速道路をより安全に走行していきましょう。 

組合員様でお手持ちの車載器がETC2.0対応なのか詳しく知りたいときには組合へのご相談をお待ちしております。 

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